集落行事 想いが込もる。体に染み込む山の暮らし


毎年1月8日、冷たい朝の空気の中、保集落の御神楽(おかぐら)が始まる。
「御神楽は中学の時に習いました。もう亡くなった方から、結構教わりましたね。」と、保集落出身の中根達也さん(当時23才)は語る。集落の行事の中でも、特に御神楽が大好き。

達也さんは、仕事の移動で静岡県富士市に住んだ期間を経て、早川で暮らしたいという思いのもと、故郷に帰ってきた青年。
早川町はどうなっていくんだろう、良くしていくにはどうしたらいいんだろう。普段の生活や仕事を通し、真剣に考える日々。

1988年度、昭和と平成にまたがるこの年度に、達也さんたちは生まれた。同級生は、全部で17人。帰りのスクールバスでは、近所に住む仲間たちと、帰ってからの遊びの相談をした。

学校では、地元の魅力に気づいてほしいという先生たちの思いのもと、七面山への登山や地元の民話を題材にした劇の発表など、地元の自然や文化を生かした取り組みも行われた。

友達は、家の田植えや稲刈りの手伝いをすることもあった。達也さんは、その話を聞いて少し羨ましそう。「田んぼの手伝いとか、そういう体験が、うちらの年代だと貴重な体験だなって。」

「仕事も、野球も、お神楽も、早川で、やりたいことをやってる。自分が楽しむっていうのが一番大事なのかなって。」

 (やまだらけ51号「早川の若ぇしんとお」より)