60/早川で子どもを育てる価値

早川で子どもを育てる価値

全国で加速する学校の統廃合。平成23年度には、全国で474校もの小中高校などが廃校になった。もはや、日常茶飯事だ。学校が無くなる衝撃は地域にどれだけの喪失感と弊害を招くことか。
ここ、早川にもそんな統合問題に揺れた学校があった。以前、やまだらけ28号でも紹介した早川町立早川北小学校である。
北小は40年以上の歴史を持ち、多い時には、100人を超える児童が通っていた。しかし、過疎化と共に児童数は減り、平成24年3月末には4人にまで減少した。町でも10年前から、町外からの転校生増加をねらい、山村留学制度を実施してきた。しかし、児童の減少に歯止めをかけるまでには至らなかった。「統合も時間の問題か…」そんな声が囁かれる中、北小、行政、保護者たちの最後の戦いが始まった。
まず小学校が動いた。どうにか山村留学生を増やそうと、地域を回りPR活動に奔走した。そんな動きに連動するかのように、保護者も立ち上がった。山村留学のPRに加え、山村留学で引っ越して来る家族をサポートする「北っ子応援団」が発足したのだ。行政は施策でサポートした。義務教育費の無償化。全国でも類を見ない施策で、山村留学を力強く後押しした。そして、この1年で児童数が18人にまで増加した。皆の努力が実を結び、大きな成果を上げたのだ。
今号では、そんな早川北小学校を巡る戦いと、それぞれの想いから、多くの人を惹付けた早川北小、早川町の魅力と、早川で子どもを育てる価値について考えてみた。

 

おばあちゃんの試してレシピ25

旬のおいしさたっぷり 夏野菜のマリネ

なす、トマト、ズッキーニ・・・、色鮮やかな夏野菜。みょうがや大葉の香りと、一手間加えたドレッシングで、野菜をた~っぷり食べられる健康的な一品です。トロリとしたなすに、シャキシャキのパプリカ、焼いてホクッとしたズッキーニと色々な食感も楽しめます。サラダ感覚で、食べる直前にドレッシングをかけて召し上がれ!

材料(4~5人分)
なす……………………6本
ミニトマト……………10個
パプリカ(赤・黄)……各半個
ズッキーニ……………1本
枝豆……………………適量
大葉……………………5枚
みょうが………………3本
みょうばん……………適量
オリーブ油……………適量

 

 

<マリネ液>
砂糖………………………小さじ1
オリーブオイル…………小さじ1
白ワインビネガー………小さじ1
しょうゆ…………………小さじ1
黒こしょう(粗挽き)……適量
青じそドレッシング……150cc

①なすはへたを取り、みょうばんを入れて茹でる。竹串が通ったらザルにあげて冷まし、味がしみやすいように手で縦に割く。
②枝豆は塩ゆでし、さやからだす。ズッキーニは半月切りにし、油で炒め皿に取って冷ます。
③ミニトマトは半分に、大葉とみょうが、パプリカは千切りにする。
④ マリネ液の材料を合わせる。器に①②③を盛りつけて出来上がり。