よみがえる旅籠
赤沢宿。早川町に縁のある方なら一度は聞いたことのある地名ではないだろうか。日蓮宗の信仰に基づいた講中宿。石畳と特徴的な外観の残る建物の景観。静寂と自然の音が感じられる安らぎの里。
文献によると、赤沢に人が住み始めたのは平安時代といわれる。真言宗の寺院があったという記録があることから、修験者が住み着いたものと考えられている。鎌倉時代に日蓮宗に改宗した後は、聖地身延山と七面山を結ぶ参道の中継地点としての地位を確立した。
集落の人々のほとんどの職業は七面山に係わるものだったそうで、「赤沢の子どもが最初に覚える言葉は、”南無妙法蓮華経“というお題目だ。」というほど信仰が生活に密接につながっていたのである。赤沢宿が最も栄えたのは大正時代から昭和初期で、最大9軒の旅館が営業していたとされる。その頃に若山牧水や徳富蘇峰などが赤沢の旅館に宿泊し、七面山に登っているのが日記に記されている。
その後自動車交通が発達し、徒歩でしか到達できなかった赤沢宿は宿場としての地位を失っていく。七面山に係わる仕事が減ったことで人口の流出が起こり、旅館も1軒を残すのみという状況が長く続いた。
私がこの赤沢宿と係わり始めて16年、移住を果たしてから10年になるが、その間に赤沢に住む人が中心となってこの状況を変えようという様々な変化が起こった。数年前にやまだらけでも執筆させて頂いた「そば処 武蔵屋」の開業もその一つだ。今回は、その後の改装・再開のあった清水屋と大阪屋について書いてみたいと思う。
早川の今昔をお届け! やまっこ探検隊! やまっこの冒険
No.03 サマーキャンプ
今年もやってきた、森の探検隊、サマーキャンプ !!
早川町の豊かな自然の中で思いっきり遊ぶ体験を通して、町内外の子ども達に早川町の素晴らしさを直に感じてもらいたいと考えています。また、それぞれ違う環境で生活している子ども達が一つの場所に集まり、新しい仲間と交流を深めることを目的としています。
詳細はNPO法人日本上流文化圏研究所へ!
☎0556-45-2160
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