87/見神の滝をみて、郷愁に浸る

見神の滝をみて、郷愁に浸る

春は芽吹きの新緑に囲まれ、夏は草木が生き生きと生い茂り、秋は見事な紅葉で彩り、冬は厳しい寒さの中に氷柱をつくる氷瀑と、四季折々の姿を見せる「見神の滝」。

近年、雨畑地区の中でも観光名所として知られ、バス旅行の旅先になることや写真家の間で自然風景を撮影する穴場スポットとなっている。

現在ではこうした観光資源として有名になった「見神の滝」だが、地元の本村集落ではこの滝を「不動の滝」と呼び、古くからこの地に不動明王を祀り、神聖な場所として集落をあげて守ってきた。

今回は、この雨畑の大自然の中で人々の生活と共存してきたこの滝を取り巻く歴史や文化を紹介する。

 

早川の今昔をお届け! やまっこ探検隊! やまっこの冒険

No.05 早川中学校 白鳳祭

早川中学校は、昭和60年に早川北中学校と早川南中学校が統合され、今年で創立33年目を迎えました。現在全校26人の小規模学校ではありますが、生徒それぞれの考え方や見方を尊重した教育を進めています。

代表する学校行事は白鳳祭です。演劇や合唱などを披露する文化部門と、全校大縄や1000メートル本気リレーなどの体育部門から成っています。
今回は、6年前に東京都から移住し、お子さん3人全員を早川中学校に通わせている小森さんに、早川町での暮らしやお子さんの中学校生活、さらには白鳳祭にかける思いなどを伺いました。

●移住のきっかけ、移住後のお子さんの変化など

小森さん一家の移住のきっかけは、当時小学生の子育て環境に違和感があったからだそうです。
小森さん自身も田舎暮らしの希望もあり、仕事関係で早川町の田舎の特集を見つけたことや娘さんが、家族で生き生きと田舎で暮らすアニメ映画を見て心が動いたことなどが重なり、移住を決心しました。当初の予定では1年でしたが、お子さん達は「まだいたい」と言っていたため、こうして今も住み続けているそうです。

●お子さんの中学校生活、白鳳祭について

中学校生活は、「1、2年生は生徒同士上手くいかないこともある。だけど、3年生になる頃にはお互いの長所や短所を理解し、離れられないくらい深い絆で結ばれる。卒業後もよく同窓会をしているほど。」と微笑ましく語ってくれました。白鳳祭が近づいた時には、OBであるお姉さんが兄弟と思いを分かち合うことがあるそうです。白鳳祭は、お姉さんにとってそれほど思入れのある行事なのでしょう。白鳳祭の見所は、迫力のある白鳳太鼓と、少人数であるからこそ発揮される当事者意識とひたむきさだと言います。

中学生の熱意や完成度に圧倒され、町内全体としても心から中学生の活躍や成長を応援している雰囲気が伝わり、とても温かな気分になります。