37/早川のギャラリー巡り

早川のギャラリー巡り

 秋と言えば「芸術の秋」。といっても、早川で芸術なんて…と思われる方も多いのではないでしょうか。自然豊かな早川町。実は、この自然に引き寄せられる様に多くのアーティストが、集まって来ているのです。
 今号では、そんな早川町に拠点を置いて創作活動をするアーティストの方々と、そのギャラリー、作品の一部を紹介していこうと思います。
一つでも気になった作品があったら、ぜひ実際に足を運んでみてください。写真では表せない作品の輝き、そしてその輝きにも負けないアーティストの方達との出会いが待っています。
 一日かけてゆっくりギャラリーを回ってみる。そんな早川の楽しみ方もお勧めです。一面に広がる山、森、木。そこからアーティストの方達は時に素材として、時にメッセージとして作品に表現しています。あなたは、ここから何を感じますか?ギャラリーを巡り終わったら一度車を停めて、森の中に足を運んでみてください。森も木も動物達も、今までとは違った表情を見せてくれるはずです。

 

はやかわのとうげみち9

池の茶屋峠(いけのちゃやとうげ)

奈良田~うっこし~池の茶屋峠~増穂町平林~青柳

 国道52号線の増穂町青柳から平林地区を抜け、丸山林道に入る。標高1647mの池の茶屋峠を越え、奈良田まで続く長い林道だ。
林道が始まる辺りはスギやヒノキの植林地が続いていたが、進むにつれ、樺類やカラマツの木が目立ってくる。天気がよければ富士山も見られる。1時間ちょっとで峠に着いた。
 周辺を見渡すと、木立の間に池を見つけた。「ぬた池」と呼ばれ、かつてはほとりにお茶屋があったという。奈良田と増穂の人々が、「荷替(にがい)」と呼ばれる物々交換をしていた場所だ。奈良田の人が書いた昭和12年の日記によると、家族や友人と連れ立って下駄を背負って上り、増穂の商店が雇った強力(ごうりき)から米・麦・塩などを入手している。荷替の光景はどんなだったのかと、想像を掻き立てられる。
 峠から20~30分車を走らせると、ようやく増穂町と早川町との境、北湯川に着いた。この谷をそのまま下ると西山温泉である。奈良田に行くには、「うっこし」と呼ばれるところで大きく尾根を回りこむことになる。この不思議な地名は、強調の接頭語「うっ」が、「越す」にくっ付いたものらしい。
私も尾根をうっこすのを感じたかったが、悪路の運転に気をとられているうちに、気づいたら奈良田集落のすぐ上まで来ていた。
車を止めて、下を眺める。奈良田橋や奈良田第一発電所が見えた。「ああ、やっと下りてきた!」荷替の苦労とは比べ物にならないが、目指す村が見えたときのホッとした気持ちを共有できた気がした。

おばあちゃんの試してレシピ11

ほのかな甘さと自然のおいしさ きっぽし

ちょっと寒くなってきた頃に作る、保存食のひとつの「きっぽし」。漢字では「切り干し」と書き、大根を思い浮かべる人も多いかと思いますが、サツマイモを切って干したものです。素朴で自然な甘さとねちっとした歯ごたえが、一度食べるとやみつき。甘いものの貴重なその昔、子ども達は大喜びしたでしょうね。

■材料…サツマイモ 好きなだけ
■作り方
①さつま芋の皮をむく
②竹串がすっと通るまで蒸す(20~30分)
③粗熱をとり、風通しのいい天日に干す
④半日干したら5mm程度の厚さにスライスする
⑤再び風通しのいい天日に干す
⑥3日程干せばできあがり(夜は室内に入れる)※固ければ固いほど持ちがいいので、好みでもっと干してもよし。