茂倉鉱山全貌解明 -後編-
昭和初期から中期にかけて茂倉集落の人々の暮らしを支えた茂倉鉱山。前号では前山を中心に、鉱山の歴史に加え建物、坑道、施設の具体的な配置など、その全体像をあぶりだした。
では実際に、その鉱山での仕事はどのようなものであったのか。聞き取り調査から、坑内では鉱石の採掘を行う『坑夫』と呼ばれる人の他にも『支柱夫』、『運搬夫』と呼ばれる人がいたこと、そして坑外では、男性のみならず女性にもさまざまな役割が与えられていたことが明らかとなった。
最盛期には80人もの人が働いた鉱山で、人々はどのような仕事をしていたのだろうか。そして、鉱山は人々や集落に何をもたらしたのであろうか。
昭和43年の前山の閉鉱から半世紀以上が過ぎたが、茂倉集落には今でも当時を知り、実際に鉱山で働いた人々がいる。二号に渡って送る『茂倉鉱山全貌解明』。後編となる今号では、鉱山で働いた人々の声から、その仕事現場に迫る。
表紙写真:新しい架線場で撮影された写真。完成を記念して撮影されたと思われる。スキーのリフトと同じような仕組みが見える。
おばあちゃんの試してレシピ29
春の行楽にぴったり 雑穀ひなちらし
錦糸卵に色鮮やかな絹さや、味の染みたしいたけ。ここに大島集落の名産「島根芋」の芋茎(ずいき)を煮たものと、ご飯には雨畑集落で丹誠込めて育てられた雑穀を加えて、早川らしいちらし寿司のできあがり。目にも鮮やかで、大勢で食べれば一層美味しい!
■材料(4人分)
【すし飯】
米……………3合
ブレンド雑穀…大さじ3
すし酢………大さじ6
【錦糸卵】
卵……………4個
砂糖…………大さじ2
酒……………大さじ1
塩……………小さじ1
【椎茸の煮物】
干し椎茸……12枚
椎茸の戻し汁…400cc
砂糖…………大さじ5
醤油…………大さじ3
【芋茎(ずいき)の煮物】
芋茎…………50g
だし汁………100cc
砂糖…………大さじ2.5
醤油…………大さじ1.5
【その他の具】
キヌサヤ…………適量
コーン……………適量
桜でんぶ…………適量
①米を研ぎ、雑穀を入れていつもと同じ水加減で炊き、すし酢を加えて混ぜ合わせる。
②干しいたけは戻して、調味料を入れた戻し汁で汁気がなくなるまで煮る。
③芋茎はぬるま湯で戻し1cm程度に切り、調味料を入れて汁気がなくなるまで煮る。
※芋茎はぬるま湯で戻して、洗う時に塩でもむとあくがよく抜ける。あくが残っている場合は一度茹でこぼす。
④きぬさやは塩ゆでし、冷ましてから千切りに、とうもろこしは茹でて、細かく切る。
⑤卵は調味料を入れて混ぜ、2~3回に分けて薄く焼いて冷ましたら、千切りにする。
⑥雑穀すし飯の上に②~④を色よく並べ、⑤を散らして、できあがり!