なっちゃんの 教えてレシピ
奈良田の夏子さんに、レシピを教えてもらおう!
夏子さんとは、秘境・奈良田にある町営温泉「奈良田の里」の厨房を切り盛りする、通称なっちゃんだ。
父親が和菓子職人という、職人一家に生まれたなっちゃん。中学を卒業して静岡で美容師の修行を積み、早川町に戻って自分の店を持った。その後、縁あって奈良田に嫁ぎ、子育てのために美容室を一時中断。そんな折、奈良田の里が開業し働き始める。開業当初から働いているのは今では夏子さんだけ。奈良田の里の事は誰よりも知っている。
開店当初の奈良田の里は、温泉と売店だけ。食堂は無かった。せっかく来てくださるお客さんの為に、食事も出したいと町長にお願いして食堂を開くことになった。名前は奈良田の言葉で食いしん坊を指す「こんぼうす」。今では、夏子さんの料理を目的に訪れるお客さんも数知れず。
今回は、料理上手でおもてなしの心にあふれるなっちゃんに、思い入れのある3種類のレシピを教えて頂いた。そりゃあもう、器用であり、何よりも手際がいい。果たしてその中身は!
美観図鑑6
雪の奈良田 奈良田湖から
撮影:深沢正晴
「窓を開けると、黒い岩肌が飛び込んできた」。昭和20年代の奈良田は、岩山の間近まで家が建ち並び、朝は先ず、そそり立つ山を眺めて一日の始まりを知る。今は、奈良王様に寄り添うように、集落が形成されている。雪が降った翌朝に、昔の集落が沈む奈良田湖から、今の奈良田を見た。