自然と共生する術を知る 我が家の薪ストーブ自慢 山と人とを現代でも繋ぎ続ける


ちょっとおしゃれで情緒豊かな薪ストーブ。少し前から静かなブームを迎えていて、早川でも、自宅に取り入れている人が増えている。その中の一人。木村さんは薪ストーブについてこの様に言っている。

 

●薪はお金に換算できないから贅沢を感じる

薪ストーブは得られる熱量と、薪を確保する労力が直結している。普段使っている石油や電気はお金には換算できるが、それを採ったり作ったりするための労力までは見えない。一方、薪ストーブはどれくらいの薪が必要で、それを確保するのにどれだけの労力が必要か、身をもって実感できる。木村さんはそのことに気づいてから、必要以上に燃料を使わないことを心がけたり、燃やす時は普段よりも贅沢な気持ちになれたりするそうだ。

●山での生活を支える大事なパートナー

薪ストーブは、人が環境になるべく負担をかけず、どう暮らしていけるかを考えるきっかけを与えてくれる。薪ストーブでの生活を楽しみながら、環境やエネルギーのことを自分ごとして捉える木村さんの姿に心を打たれた。
薪ストーブを設置した理由やこだわり等、様々な話を伺っているうちに、薪ストーブは単に暖を取るだけの道具ではなく、山での生活を支える大事なパートナーであることに気がついた。

●環境に家計に災害時にも頼れる薪ストーブ

薪ストーブは身の回りにある森林資源を活用でき環境にはもちろん、家計にもやさしいといえる(労力はかかるが)。また、ゆらめく炎は暖をとる人に安らぎを与え、心を豊かにしてくれる。災害や停電に見舞われた際にも、暖を取ったり調理をしたりと、人々の生活を支えてくれるだろう。今後、ますます薪ストーブへの関心が高まっていくはずだ。

●薪ストーブを通して山や環境を考える

薪ストーブは山と現代の早川の人を繋ぐツールにもなっていると言えるだろう。馴染みが無くなってしまっていた「薪」というエネルギー源。それを自分の労力を使って確保しないといけない事。そのきっかけが、山に環境に目を向けさせてくれる。

やまだらけ69号「我が家の薪ストーブ自慢」より>