早川町の星空に魅せられて
古代エジプトの暦は、おおいぬ座で最も明るい恒星シリウスの動きに注目してつくられた。太陽に近すぎて見えなくなってしまった時期を過ぎ、シリウスが日の出直前の東の空に見える時期に、毎年多大な被害をもたらした夏至の頃のナイル川氾濫が起きることが分かり、シリウスが出現する日が重要視されたのだ。西洋占星術の起源は、天体の動きを不思議に思った古代バビロニア人による大規模な天体観測にあるという。政変、干ばつ、疫病といった一国の大事は、この天体観測によって占った。
星の方言研究者である野尻抱影によれば、日本においても植え付け、灌漑、収穫の時期を捉えるために、星を指標とした農村地域もあったという。海上では漁民が時刻や豊漁の時期、方角の把握、日和見として荒天の前兆を見極めるなど、人々の生活に深く結びついた星の役割があった。
皆さんは、早川町で星空を眺めたことがあるだろうか? 夜空を見上げて瞳孔が開くまで5分程度、すると「人生観が変わるような星空を見ることができる」と言うのは『早川星見る人の会』メンバーの望月千賀子さん。今号では、早川町で見る星空の魅力を紹介するとともに、その意味や価値について考えてみたい。(大柴結人、望月千加)
早川の今昔をお届け! やまっこ探検隊! やまっこの冒険
No.11早川南保育所「英語教室」
南保育所では、毎月1回「英語教室」が行われている。町内小中学校のALT(Assistant LanguageTeacher:外国語指導助手)を招き、楽しく英語を学ぶ「英語教室」は、保護者からも高評価だという。町内では外国人との接点があまり多くないことを考慮して、平成26年から始まった。公立の保育所で英語に触れる機会がある所はまだ少ないが、どんなふうに園児は学んでいるのか。今回は2019年10月と2020年1月の様子をお届けします。