雨畑真石/墨客に愛され続ける雨畑硯 中国、端渓(たんけい)の硯にも匹敵すると言われる名硯


天下の銘硯として、今日まで何百年もの間、地場産業として延々と彫り継がれてきた「雨畑硯(あめはたすずり)」。

その拠点となったのが、早川町の雨畑地区にある本村(ほんむら)集落である。最盛期には、周辺の集落を合わせて100人以上の職人がいた。

 

●原石と採掘場

危険なため坑道の中の見学はできないが、外観は、組合の許可があれば見学が可能

雨畑硯の石は粘板岩。学術的にも、「雨畑硯の原石は、適当な湿度や圧力と地質学的な長い時間に、泥岩の中に適当な白雲母(=鋒鋩)と云う鉱物の結晶したものである」(石田高先生)とあり、色は蒼黒で、石の目は紙を重ね合わせたように細かい。石の中の鋒鋩(ほうぼう)の細かさと配列が硯に最も適していると言われる。

 

ブランド力の大きさにより偽物も多く出回っている。しかし、早川町の稲又川(いなまたがわ)付近の坑道の中で取れたものが、早川町公認の原石「雨畑真石(あめはたしんせき)」である。

 

 

●雨畑硯の歴史

口伝によれば、永仁5年(1279年)に日朗上人が雨畑の川原で蒼黒い石を拾い、土地の住民に彫らせたのが雨畑硯のはじまりとされている。

以来、幕府により何度か採石を禁じられる「禁山(とめやま)」となった。天明4年(1784年)頃、時の一橋公に雨宮家から雨畑硯が献上され、嘉賞されて禁山が解かれたという話も残る。

明治8年頃には雨畑硯の偽物が出回るようになる。雨畑硯製造販売組合が生まれ、販路の拡大と偽物排除が図られた。


雨畑硯の里「硯匠庵」

雨畑川の渓谷で永い眠りから覚めた雨畑真石(雨畑石)の原石は、ほどよい黒の輝きを放つ、自然が造形した逸品。雨畑硯は、職人の確かな技で七百余年延々と彫り継がれ、多くの墨客に愛用され、その使命をまっとうしてきました。
今あらためて、硯が持つ古き良き文化的価値を、より多くの人に理解して頂き、新たなる文化創造の発信ができれば、との願いのもとに「硯匠庵」が生まれました。

TEL:0556-45-2210
FAX:0556-45-2210
営業時間:9時〜17時
定休日 :火曜日(祝日の場合、翌水曜日)
住所  :〒409-2734 山梨県南巨摩郡早川町雨畑709-1

[硯学料]
大人 200円
中・高・大学生 100円
小学生以下70歳以上  無料

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