秋の味覚きのこ。今ではスーパーマーケットで簡単に手に入るが、どのような所に生えて、収穫されているかご存知だろうか。早川町には、きのこ販売で生計を立てている早川正治さんという方がいる。
●お客さんも喜ぶ山のきのこ
客と直接ふれ合っていると、それまで市場を通してしか見えていなかった消費者のニーズ、食べる側の隠れた想いが、そこに見えてきたという。例えば、市場では相場の低い滑子や栗茸が、店頭では好評だった。形が揃っていなくとも、その薫り、その味に客は大いに喜んだ。今では栽培業のかたわら、朝から山へ入って天然茸を採りにいく。名前の知らない茸に、客は喜ぶからだ。
→左上:ショウゲンジ、右上:ハナイグチ
下段左から:シイタケ、ナメコ、ヒラタケ
●遠くと近くを見つめる目
山並みから天気を読みながら、原木一つひとつに気を配る。遠い市場の向こう側を考えながら、目の前の観光客と向き合う。遠くと近くを同時に見つめる目。山村と都会を両方知るこの人だからこそ、出来ることなのかも知れない。そして、そのバランスのとれた目と耳と腕で故郷の自然と共に活き活きと暮らすその姿は、山深い過疎の町に一筋の光を照らしているに違いない。
●山深い早川町ならではの食の豊かさ
都会ではスーパーマーケットでしか手に入らないきのこが、早川町では栽培されていたり、周囲の山々で採取できたりする。山深い早川町ならではの食の豊かさと言えるかもしれない。
早川正治さんの挑戦は、山の恵みを、市場のニーズと上手く合致させながら生業化させた取り組みとも言える。そんな早川正治さんは、早川の自然を誰よりも知り、「自然との共生」を誰よりも体現している人かもしれない。
<やまだらけ14号「早川正治の生き方 山のきのこに魅せられて」より>
早川きのこ園
山梨県南巨摩郡早川町できのこ園を営んでいる。 自然の恵まれた早川町だからこそうまれる香り高く肉厚なしいたけをはじめ天然のきのこも時期によって販売している。
電話番号 | 090-7235-6461 |
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FAX番号 | 0556-48-2126 |
郵便番号 | 409-2705 |
所在地 | 山梨県南巨摩郡早川町早川971 |
駐車場 | 5台 |
備考 | おばあちゃんたちの店にて販売 |